「お手伝い」が家庭での一番の療育だと思った、長男が夕食のカレーを作る姿を見て

カレー作りのお手伝い 子育てのこと
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とある休日。
長男と2人で夕食にカレーを作った。

カレーは、長男の大好物。
そして、今までにも保育園、放デイでお友達や先生と作った経験のある料理。

長男は、お父さんがすることよりも私がすることに興味を持つことが多い。
料理もその一つだ。

長男に料理をさせる理由。
一番は、本人が興味を持ってやりたいと言うこと。
子どもというのは、「やりたい」という時が、一番身につく時だから。
次に、将来のための生活の自立の一環として。
いつか親の私が死んだ時、何でもいいから自分で作って食べられるように育てておけば、心配が少し減る。

我が家の場合は、お手伝いがたまたま長男が興味を持ったのが「料理」だけど、
親のお手伝いをするって、家庭で出来る一番の療育だなって、長男がカレーを作る姿を見て思った。

理由は、3つ。

① 集中力を養える
② 責任感が育つ
③ 自信がつく(自己肯定感アップになる)

お手伝いは、親子の楽しいコミュニケーションの時間になる。
そして、いい思い出にもなる。

以下、我が家のお手伝いが「料理」なので、料理を例に話を進めていこう。

集中力を養える

一緒に料理をする時、長男にやらせている作業。
・材料の野菜を洗う
・皮をむく(ピーラーでむけるもの)
・包丁で切る
・鍋に入れる
・かき混ぜる

人参やじゃがいもを洗う時は、タワシで泥がどこについているか、泥が残っていないかよーく見て洗っている。それでも視野が狭いので、洗い上がりは汚れが残っていたりする。
私が確認して、皮むきへ。

人参は基本まっすぐでむきやすいし、玉ねぎは手で皮がむけるので、嫌がらずやる。
だけど、じゃがいもは丸くて難しいらしく「お母さんやって!」と言う。
本人が以前一度向いてみようとトライしたけど難しかったから、お母さんに頼む事にしたようで、やってみて難しかった事は出来る人に頼む事を学んだと思えば、それもよし。
もう少し成長したら、またトライしてできるようになる可能性もあるし。

長男は、包丁を持っていても切るものに視点が合っていないことがある。
見ていて怖いのだが、「よく見て!手を切るよ!」と声を掛けると、怖がりだからちゃんと見る(笑)
まだまだ、包丁の使い方がぎこちなくて、固いものが切れなかったりする。
「う〜ん・・・もう!」と人参が硬くて切れず、怒ったりしているけれど、それも練習、いい経験。

何事もトライ&エラーでしか人間は身に付けられないから。

じゃがいもを切る長男

今回は、玉ねぎを初めて自分で切って涙が出て、「目が痛い!涙が出る!拭いてきてもいい?」と目を真っ赤にしてパニックしていた(笑)
これもまた、いい経験!可愛いもんです。

ちなみに、肉や魚の類はまだ触らせない。
衛生的な問題が一番で、もう少し衛生面を理解出来るようになったらと思っている。

責任感が育つ

夕食作りを手伝ってもらうことで、

「自分が任された作業は、自分がしなければカレーが出来上がらない」

という責任感を感じた瞬間があった。

それは、いつも長男に言って聞かせてきたことで、

「自分がやると言ったことは、ちゃんと最後まで責任を持ってやりなさい」

ということ。

自分がやると言ったことは、自分に任されている。
だから最後まで自分がやる。

例えば、前述した「玉ねぎを切る」ということでも、長男は目が痛くて、涙が出て、嫌になっていた。
でも、私が「代わろうか?」と声をかけても自分がやると言って最後まで切った。
目の痛さ、涙が出てパニックだったけど、それでも投げ出さずに最後まで出来たことに成長を感じた。
以前の彼なら、癇癪を起こして作業を止めていた。

まだ、鍋に油を入れて肉と野菜を炒めるのは、油がはねるのが怖くて出来ない。
感覚過敏もあるので、鍋の熱さが怖いのもある。
だけど、私が炒めた具材の入った鍋に、恐る恐る水を入れることは出来た!
これもまた一歩前進の証。

ちなみに、カレールーを入れてかき混ぜるのは好きなようで。
なぜなら、カレーのいい匂いはするし、味見もできる!
そして何より、まるで完全に自分が作ったかの様な達成感を得られるから‼️
いいとこ取りできることは学習しているのだ(笑)

カレールーを入れて鍋をかき混ぜる長男

自信がつく(自己肯定感アップになる)

カレーを作り始めた時、家には私と長男と二人だけで他の家族は外出中だった。
カレーが出来上がる頃、他の家族が帰宅。
帰ってきた家族それぞれを捕まえて、「今日はね、お母さんとカレー作ったの。僕が全部したの」と誇らしげに、そして嬉しそうに話していた。
その姿に、カレー作りの達成感と自分の自信に出来たのだろうと感じた。

夕食でカレーを食べながら、長男に「美味しく出来たね!」と言うと、「うん」と返ってきたけど、そこには笑顔はなかった。
「えっ?」と思われるかもしれないが、これぞ長男の真骨頂!!
何か作品を作る時は無我夢中で作るのだが、出来上がってしまえば全く無頓着になるの術(笑)

作る工程が楽しいのであって、出来上がったものを見て満足、それを自分から見せて褒めてもらえたら嬉しいが、違うタイミングで褒められてもドライな反応をする。
しかも、その作品には興味が失せていることすらあって、翌日にはゴミ箱行きになっていたりする。

そんな姿を見る度、もしも将来、長男が芸術家になって世に名を馳せたとする。
作品は夢中で作ることが出来ても、それがお金になることを理解できず、タダで誰かにあげてしまい、お金に困るなんて事が起こりそう・・・と要らぬ想像と心配をしてしまう母の私(笑)

正直、親の方が疲れるけれど

お手伝いをさせていて感じることは、まず親に心と時間の余裕が必要ということ。
どうしても自分が簡単に出来ることをなかなか出来なかったり、
自分がして欲しいと伝えていることがなかなか伝わらなかったり、
やり方を教えているのに他のことに気を取られたりして聞いていなかったり、
とにかくイライラする場面は多いと思うので、それを許容できる心の余裕が必要。

健常児でも上記のような話はあるんだと思う。
けど、障害児にお手伝いしてもらうと、特性上ここまでしか無理とか、一般的なやり方では出来ないからこの子が同じことを出来るためには?とか、作業内容ややり方を理解させるには?とか、その子の特性とレベル感も踏まえて考えながら一緒に作業しなければならない。


正直、親の私の方がめちゃくちゃ疲れる(笑)

頭も使うし、気遣いも、作業もしないといけないから。
ここはB型支援員として働く中で日々鍛えられいるので、半分支援員モードで(笑)

だけど、子どもが喜ぶ姿を見れたら嬉しくなるし、育ちの中で一つでも出来ること増やしてやりたいから私はやる。
子育てが終わった時に感じるであろう後悔を出来るだけ減らしたいと思うから。

毎回、お手伝いをしてもらってイライラした態度をとってしまって、長男が「ごめんなさい」と謝る時、あぁ〜またやってしまった・・・と内心反省、、凹んでいる。
長男には悪いと思いつつ、仕方がない私も人間だから仕方ないのよ、、と自分を励ます。

子どものお手伝いは、色々あるけれど、子どもも成長、親の私も一緒に成長出来る、素晴らしい時間。
成人するまで、この時間を楽しむ余裕の持てる母親に成長していきたい。

今は子どもたちが小さくてカレー粉で作ると辛いと不評なのでカレールーだけど、大きくなったらまたカレー粉でカレー作ってもう少し辛くしたいな〜

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