【実録!】大人の発達障害と診断されるまで

大人の発達障害 発達障害のこと
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こんにちは!ねこやまです。

暑い!毎日暑い!!そしてまだ2024年梅雨明けしてない。。。

そういえば、自分が発達障害と診断を受けようと決めたのも暑い時期だったなぁ〜と思い出しました。

私は3年前の秋に、軽度のADHDと診断されました。
そこに至るには、ドラマか!と友人にツッコまれたような紆余曲折のお話がありまして(笑)

診断を受け、発達障害者の端くれとして、障害児の母として生きることになってぶつかった問いがありました。

普通って誰が決めたの?普通って何?

その問いに対する自分なりの結論は、

今の連続が未来。だから「普通」という曖昧なものに縛られて生きるのではなく、『自分』を大事にして今を生きよう!!

でした。

大人の発達障害では?と思って検査を悩んでいる方へのメッセージも最後にあります。
最後まで読んでもらえたら嬉しいです。

発達障害疑い!?

あれは、東日本大震災の後。結婚して半年くらい。
当時暮らしていた横浜で、震災の影響で会社が閉まって主人の仕事がなくなり、地元へUターン。

主人も職なし、私も職なし。
なんとか生活のためにパートでもいいからと、近所のカフェで働き始めました。
当時、私はいつか自分でお店を開きたいという思いがあり、調理師免許の受験資格を得るため飲食店勤務を選びました。

が!!!!!

そのカフェが、とんでもないブラックでした(笑)
場所柄、早朝6:30〜から開店する店で働き始め、人が足りないという理由でパートから契約社員に。
すると契約社員なのに、仕事が出来ないポンコツという理由で過度に厳しい仕打ち。
なんと先輩の妊婦さんからお腹を営業中に店内カウンター内で殴られるという(苦笑)
流石に妊婦は殴り返せず。。。(-_-;)
かと思えば、早番で開店前から来てるのに、「仕事できないのに帰るの?」とイチャモン付けられ結局閉店の21:00まで残り、また翌日早番。。。帰宅して、食事して少し寝たらもう仕事。
心身ともにマトモな状態ではなくなり、、って今思えば当たり前ですよね(笑)

そんなこんなで、『このポンコツぶりは、ウツにでもなったか?』と思った私は、休日にメンタルクリニックへ。
その病院は、個人病院だけど臨床心理士さんのいる病院で、簡易的な心理検査をしてくれました。

すると、、、

「ウツではなく、むしろ過剰適応気味。困りごとの内容と検査の結果から判断して発達障害の可能性があります。紹介状を出しますので、専門機関で詳しい検査を」と。

えっ?

発達障害?はぁ??何かの間違いでは???
この仕事でのポンコツぶりは、ウツかと思って病院来たら、発達障害って。
大学時代に勉強して以来めちゃくちゃ久しぶりに聞いたわ!(←一応、心理学科卒)
想定外すぎてポカーンでした。

帰宅して夫に話しても、「それはないやろ〜!」の一言。

こうして、私には「発達障害疑い」が浮上したのです。

ちなみに、このブラックなカフェ勤務は、いつ電話しても繋がらず全く連絡が取れないと実母が心配して会社に電話。「どんな働き方させてるんですか?」と上司に電話で詰め寄り、退職となりました(笑)

誰が正しいの!?

そんなこんなで、紹介状をもって検査のため大学病院へ。

大学病院って何でこんなにいつも待ち時間長いのかなぁ〜?
この場合の検査って大学で勉強したどれかな?
本当に発達障害だったらどうしようかな?

と、時間潰しに持ってきた本も集中して読めず。
待ちに待っていよいよ診察室へ。

診察室には、男性医師が一人。
挨拶をして医師の前に置かれた椅子に座ると、医師が一言。

医師
医師

今日は何で来たんですか?

ねこやま
ねこやま

今日は、今通院している病院で臨床心理士の先生に検査してもらったら発達障害の疑いがあるから専門機関で検査受けてくださいと言われたので来ました。

医師
医師

そうですか。分かりました。
あなたは、発達障害ではないです。
発達障害の人って、何で来たのか?と聞いたら、「電車で来た」とか、来た理由ではなく方法を答えたりするんです。
だけど、あなたはちゃんと来た理由を説明した。だから発達障害でないです。

ねこやま
ねこやま

えっ?ん?はぁ。。。(頭の中はパニック)

医師
医師

なので、検査は受けずにもう帰っていいです。
きっと今通院されてる病院の先生と相性が良くなかったんでしょうね。

てなことになりまして、、、当然ながら、、、

えっ?私は一体に何しに来たの?本当に発達障害の疑いは晴れたの?

『一体、誰が言ってることが正しいんだーーー!!』

となったわけです(笑)

長男の発達障害診断がきっかけに

ひとまず、発達障害ではないということで生活を再開。
実は真剣に不妊治療を考えるほど、子宝に恵まれませんでした。
そんな私に長男が誕生したのは、子どもを諦めかけた結婚して7年目でした。

話すと長くなるので、長男の発達障害に関しては別記事にしますが、私に発達障害の息子が産まれてきたことで、私の中で「発達障害疑い」が再燃。

「一体、誰の言うことが本当だったのか?」

そのモヤモヤを解消すべく、私はもう一度検査を受けたいと思い、友人に紹介してもらった病院で事の事情を話して検査を受けることにしました。

聴覚過敏

大人の発達障害の診断

まず、受診した病院は臨床心理士(公認心理師)が居ない個人病院だったので、簡易検査を受けました。
その結果、ASD(自閉スペクトラム症)もADHD(注意欠陥多動性障害)とも断定は出来ないけれどもお互いに相関関係があるというハッキリしない検査結果に。

そこで、外部の検査機関に出向いて、WISC-IV、AQ、CAARS、バウムテスト、P−Fスタディ、SCTと6つの検査を3回(3日)に分けて受けました。

その結果、『軽度のADHD』という診断結果が出たのです。
それが今から3年前のこと。

検査結果を受けて、一番は「やっぱり発達障害だったんだ!」でした。
ずっと頭の片隅で、心の奥でスッキリしなかった思いが晴れた瞬間でした。

結局のところ、冒頭のカフェの仕事は私の苦手な事が多い仕事だったのっでしょうね(笑)

健常者から障害者へ

現在は、発達障害者の端くれとして生活しています。

診断がついてからは、自分自身と向き合い、沢山悩んだり考えたりする日々が続きました。
その結果、自分の何で?が理解出来るようになりました。
そして対処法も、苦手な事も分かるようになりました。

ADHDの私は常に頭の中が忙しく、散らかっていて、PCの画面がいくつも開いたまま、その全てが実行中?保留中?みたいな状態です。
なので、とても疲れるし、他の刺激が入るとすぐに色んなことをすっかり忘れてしまいます。

だけど、現代には『iPhone』という心強い相棒がいて、私の代わりに記憶したり、これやった?と確認してくれるアプリがあったりと助けられています。
その相棒をどこに置いたか忘れる私には『AppleWatch』という相棒を呼び出す時計まであって、便利なもんです(笑)

だけど、一番大事にしていること。

それは『すぐやる』ということ

忘れてしまう前に、出来ることはすぐやること!
すぐに出来ないことは、iPhoneのリマインダーアプリに入力すること。

こんなに散らかった頭で生活している私ですが、体質的に薬に過敏に反応するので、ADHDの薬は飲んでいません。
もう今の年齢まで私はこの散らかった頭で生きてきたので、これも自分らしさと思って受け入れています。

すぐ忘れる

『普通』という曖昧なものに縛られずに生きよう!

そして、健常者として育ち障害者の端くれとして、障害児の母として生きる事となり社会の見え方は変わりました。

『普通』って何だろう?

自分が障害者、障害児の母という立場になり、考えるようになりました。

私の『普通』とあなたの『普通』は違うのに、みんな『普通』という曖昧なものに縛られて『普通』でいようとして生きることが苦しくなっているのではないか?と感じます。

だから、私は私でいい。私らしく生きよう。そう思って今日も生きています。
今よりもっと若い頃、「自分の芯がない」なんて言われたことがありました。
そんな私も、いまやっと自分らしさの軸をもって生きられるようになっていると感じています。

検査を受けるかどうか迷っている人へ

この記事を読んでくれた方の中には、検査を受けることに関して悩んでいる方もいらっしゃるかもしれません。
検査を受けた事に関して、私自身は受けて良かったと思います。
それは、病院に振り回されモヤモヤしていたのでスッキリしたということはもちろん、自分の特性が分かり自分と向き合えたから。周りと自分への対処法や苦手も考えることが出来ました。

ですが、社会全体としては、まだまだ発達障害含め障害者への理解があるとは言えないと思います。
なので、もし検査を受けて診断が出ても、まずは自分の胸の中にしまっておくが賢明かなと思います。
それは、それを公表することによって悲しいけれど、社会的地位や給与や人間関係に変化を持たらす可能性があるからです。
発達障害は目に見えない障害だからこそ、理解が進まない部分はある。
だからこそ、それを隠して生きようと思えば出来なくもない。
それは、障害のある側からすると、ものすごい努力が必要なことだけど、自分が本当に信頼出来て理解してくれる、理解しておいて欲しいと思う相手にだけ打ち明けながら生きる。。。
私は大人の発達障害と診断された方にはそれが良いのではと思っています。

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