発達障害児の育児に見通しを立たせてくれた本

本棚 子育てのこと
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「障害児育児は、いつも今と先を考えないといけないよ」

これは、私が発達障害児を育てる先輩ママに言われた言葉。

自分の身に振り替えて考えた時、「確かに」と思えた。

我が家は同居する義母の助けがあるので、ワンオペというほどの状況ではないけれど、その助けがなければ「育児」に関してはほぼワンオペに近いと思う。
保育園・学校・放デイの先生とのやりとり、行事の参加、日々の子どもたちの送迎やお世話もほぼ全部私だ。

そんな私自身は、天ちゃんの今と将来をずっと考えながら動き、学び続けている。
けれど、主人はどこまで天ちゃんが進むであろう道の見通しを持てているだろうか?と、ある日不安を覚えた。


そんな時に、子どもたちと行った図書館で一冊の本に出会った。

発達障害に生まれて

この本の主人公・勇ちゃんは自閉スペクトラム症。
その勇ちゃんが、産まれて診断を受け、保育園→小学生→中学生→特別支援学校高等部→社会人へと進んでいく中での成長を追ったルポルタージュ。

読みながら心底共感したり、気持ちがわかり過ぎて泣けたり、ウチの天ちゃんもこの先こんな事があるのかな?と想像したり。
天ちゃんが産まれてから発達障害関連の本は沢山読んだけれど、ダントツでめちゃくちゃ分かりやすくて読みやすかった。

なので、手元に置いておきたいと思い、文庫本を購入。
そして主人にも読んでもらった。
今ひとつ発達障害のことも、天ちゃんの進むであろう道筋も分かっていなかった主人にも、よく響いた様子。
「読みやすかったし、天ちゃんの先のこともよく分かった」という感想とともに私の元に本が返ってきた。

私は、この歳になるまで気が付かなかった。
「不安」=「知らない」ということが理由だということに。
この本を読んだことで、私自身も何を考えておけばいいのだろう?という漠然とした不安から卒業出来たし、リアルに天ちゃんの将来の見通しを立てることが出来た。

発達障害のこと、発達障害児の将来のこと、参考になるオススメの1冊。

ちなみに、私が単行本ではなく文庫本を買ったのには理由がある。
単行本の続き、勇ちゃんの今が文庫本には追記されているから。

なので、個人的には文庫本をオススメします。

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