習慣というものは、身につけるまではなかなか大変。
けれど、一度習慣になってしまうと、それをしないと落ち着かない。
不思議なものです。
私にとって、その「しないと気持ち悪い習慣」のひとつが、日記を書くこと。
始めたのはいつだったのか、もう思い出せません。
たぶん20代の頃から。気づけば、20年近くも続いているのだなあと、しみじみ思います。
先日、久しぶりに街をぶらぶら歩きながら、新しい手帳と日記帳を探してみました。
手帳は迷わず、高橋書店の「クレールインデックス」。
月曜始まりを選ぶのは、もう私の定番。
日記帳はここ数年、三年日記を使ってきました。
でもこれからは、筑摩書房の「文庫手帳」にしてみることにしました。
日記帳の変遷
日記を書き始めたころは、その年ごとに手帳を買い換えて、そこに日記を記していました。
20代の私にとって、毎年12月に並ぶ手帳コーナーは宝の山。
お気に入りの手帳と、お気に入りのペンを選ぶのは、一年の大事な儀式でした。
20代の終わりごろから30代にかけては、「ほぼ日手帳」を愛用していた時期もあります。
細部まで工夫が行き届いた手帳で、ネットで注文すると、紙に合うペンまで一緒に届いて感動したのを覚えています。
とても素敵な手帳でしたが、厚みがあって持ち歩くには少し重い…。
そして人前で開くと、日記まで見えてしまうのがちょっと恥ずかしい。
そこで「日記は別にすればいいんだ」と気づき、専用の日記帳を持つようになりました。
最初は小さな一年日記。けれど、祖父がずっと十年日記を書いていたのを思い出し、複数年タイプに憧れて三年日記へ。
そこからは、毎年同じ日付の自分に会える楽しさが、習慣を後押ししてくれました。
やがて結婚し、子どもが生まれると、日記帳は育児日記に変わります。
初めての子育て。赤ちゃんの仕草や泣き声、できるようになったことをせっせと書き留めました。けれど、それも最初の子だけ。(これは「あるある」かもしれませんね)二人目が生まれると、書く余裕はなくなり、次男のことは日記の片隅に少しだけ。
…まあ、そんなものです(笑)。
そういえば、私自身も二番目。兄と比べると、親の接し方はずいぶんおおらかだった気がします。そのせいか、兄は少し神経質なところがあるけれど、私は割とさっぱり。
子育ても、そんなふうに伝わっていくのかもしれません。
そんなこんなで、長く続けてきた三年日記も、この夏で一冊が終わりを迎えました。
ちょうどその頃、iPhoneに「ジャーナル」というアプリが登場。好奇心旺盛な私は、紙からアプリへと、新しい日記の形を試してみることにしたのです。
ジャーナル」アプリを使ってみて
「ジャーナル」アプリ、なかなかいいなと思いました。
その日の出来事を写真と一緒に残せるし、スマホだからいつでも記録ができる。ちょっとしたメモ感覚で使えるのも便利です。
ただ、ひとつだけ惜しいところが。
それは「iPhoneでしか使えないこと」。私はできればMacやPCからも使えたらいいのになあ、と思っています。
そしてもうひとつ。
長年、紙とペンで日記を書いてきた私にとっては、「やっぱり紙に書かないと落ち着かない」という気持ちが残ります。スマホで入力しただけでは、なぜかスッキリしないのです。
紙にペンを走らせるという行為は、それだけで心が整理されるように感じます。小さな浄化作用があるというか。
調べてみると、やはりそういう効果があるらしいのです。

この記事によれば、「ジャーナリング」と「日記」は別物とされていますが、私は「日記」もまたジャーナリングの一種だと思うのです。
文庫手帳を日記帳に選んだ理由

今年はどんな日記帳にしようかな、と探していたとき。
「やっぱり3年日記に戻そうかな」と思ったのですが、値段がちょっとお高め。
もっと気軽に書けるものはないかな、と本屋さんをふらり。そこで出会ったのが『文庫手帳2025』でした。
同じ棚には、新潮文庫の「マイブック」もありました。どちらにしようかしばし迷った末に、「文庫手帳」に決めたのには、いくつか理由があります。
① 白紙がプレッシャー
私は、真っ白なページが実はちょっと苦手。
「さあ、自由に書いてください!」と言われると、構えてしまうんです。
絵も得意ではないし、余白が残ると「埋めなきゃ」と思ってしまう。
マイブックはその点で、少しハードルが高そうに感じました。
② 週間予定表のちょうど良さ
文庫手帳には、ブロック式の月間予定表と、1日ごとの週間予定表がセット。
この週間ページが、日記を書くのにぴったりのスペースなんです。
無理なく続けられそうなサイズ感に惹かれました。
③ 文庫サイズの気軽さ
3年日記は、ボリュームがある分どうしても場所をとります。
その点、文庫サイズならスッと本棚に収まるし、取り出しやすい。
長く書き続けるには、この“気軽さ”が大事だなと感じました。
④ 安野光雅さんの表紙
極めつけは、表紙が安野光雅さんの絵だったこと。
私は子どもの頃、『あいうえおの本』をボロボロになるまで読んだくらい、安野さんの絵が大好きなんです。
若い頃はなぜか素通りしていた文庫手帳ですが、40代になった今は「どうして今まで選ばなかったんだろう?」とすら思うほど。
優しいタッチに、心がふわっと癒されます。
そんな理由から、これからの日記帳は「文庫本手帳」に決まりました。
毎日手に取るものだから、使い心地と“ときめき”の両方が大事なんですよね。
スケジュール管理はスマホ+手帳の二刀流
私は、とにかく忘れんぼ。だから、基本のスケジュール管理はスマホにお任せしています。
でも実は、「手帳は持ち歩かないと落ち着かない」というくらいの必需品。
予定確認だけでなく、ちょっとしたメモや頭の整理、ジャーナリングの“受け皿”として欠かせない存在なんです。
本格的に「よし、考えを整理しよう!」となれば、白紙のノートに書き出すこともあります。
けれど出先でさっと書きたいときは、やっぱり手帳が便利。
予定、メモ、大事な情報のストック──全部が一冊で完結するのは大きいですね。
手帳ジプシーを経て、たどり着いたのは…
これまで色んな手帳を試してきましたが、最終的に落ち着いたのはロングセラー、高橋書店の手帳。その中でも、もう10年近くのお気に入りが『クレールインデックスB6判』です。

選び続けている理由はシンプル。
- 厚すぎず、でも必要なページはしっかり揃っている
- 小さすぎず、書きやすいB6サイズ
- 月曜始まりのブロック式で、曜日の見間違いを防げる
私のような“うっかりさん”には、このバランスが本当にありがたいんです。
そんなわけで、手帳は「予定管理」というより、「頭の外付けハードディスク」。
スマホと二刀流にすることで、ようやく日々の忘れんぼ対策が機能している気がします。
まとめ
手帳と日記帳を手に入れました。
手元にあるだけで、ちょっと嬉しくなるのだから不思議です。
さて、このページには、これからどんなことが書き込まれていくのでしょう。
楽しみですね。
あなたはどんな手帳や日記帳をお使いですか?
コメント欄で教えてもらえると嬉しいです。
コメント
凄いですね!手帳持参するって!!私は書く事は嫌いなので頭の中に入れていますよ
マルサの男さん、こんにちは。
コメントありがとうございます。
私からすれば、書かずに頭に入れていて忘れない方が凄いと思います(・Д・)
私は手帳やスマホなど管理ツールがないと、すっかり頭から抜けてしまいます。
頭で覚えてることもあるんですが、他の事が入ってきたり閃いたりすると、
大事なことも忘れてしまうんです。
手帳の不要な優秀な頭脳を大事にしてください!