こんにちは、ねこやまです。
新学期が始まって間もなく2か月が経とうとしています。
4月に入学した次男・樹も、すっかり学校生活に慣れました。
そして4年生に進級した長男・天ちゃんも新しいクラスに慣れた様子。
実は天ちゃん、これまでに2回学校への行き渋りがありました。
理由は、環境と先生が変わったこと。
“やっぱり発達障害のある子は、環境の変化に弱いんだなぁ〜。
天ちゃんにとって安心して学校に通うために大事なポイントって、やっぱり先生かな?”と考えるようになりました。
そんな天ちゃんが、2年生の夏から4年生まで行き渋りがなくなり、
楽しく学校へ行けるようになった理由には、
私が支援員として働く中で、利用者さんを見ていて気がついたことがあります。
今回は、母として、そして就労継続支援B型の支援員としての目線で気づいたことを、お話してみようと思います。
天ちゃんの「安心」
天ちゃんは、小学校に入学してから2回の行き渋りがありました。
1回目は、入学して学校生活に慣れてきた5月頃。
2回目は、2年生になり、支援学級の先生が異動で変わった5月。
やっぱり、春は天ちゃん自身も、母の私も不安と緊張を感じる季節です。
(その時の不安な気持ちは発達っ子の春の行き渋りが心配…母のリアルと不安の整え方|進級・入学のドキドキ対策の記事に詳しく書いています)
そして、2年生の夏から現在4年生の5月まで、天ちゃんの行き渋りはなくなりました。
それは、2年生から4年生まで、支援学級の担任の先生が変わっていないからではないかと、思っています。
1年生の終わりに、先生が異動になることを知って帰宅した天ちゃんは言いました。
「先生が変わるなら、もう学校に行きたくない」と。
そう言って泣きじゃくる天ちゃんの姿が、今も私の脳裏に焼き付いています。
あの時、私は思いました。
“天ちゃんが、学校生活を安心して送るために大事なのは先生なんだ。天ちゃんの安心の土台は「人」なのかもしれない”
私は無理を承知で、2年生から天ちゃんの支援級の担任になってくださった先生に、「異動は仕方がないとは思うけれど、出来るだけ担任の先生は変わらないで欲しい」と伝えました。
その気持ちを汲んでくださったのか、今の支援級の先生は、本来異動になる年月を超えて、天ちゃんの小学校で支援級の担任をしてくださっています。有難いことです。
おかげで、2年生の夏からずっと安心して学校に通えている天ちゃんです。
支援員として気づいたこと
私が就労継続支援B型事業所のパート支援員として働き始めて、もう3年目です。
働き始めて半年後に、新しく支援学校を卒業した若い利用者さんが数名入ってきました。
彼らは、みんな初めは慣れない環境と人に、心の壁を作っていました。
それが、今となっては冗談を言ったり、イジりに来たり、悩みを相談したりしてくれます。
また、私が入社したての頃から居る若い重度知的障害の男性は、
初めは買い物支援でただ一緒に歩いているだけだったのに、
今は不安を感じると私の手を握ってくるようになりました。
最近、新しいパートの支援員さんが入りました。
その支援員さんには、仕事で必要なこと以外は話しかけない人がほとんど。
新しい支援員さんの様子を見ているのです。
障害のある人は、色んなことを分からない、理解出来ないと思われがちですが、
実は人をよーく見ています。
自分の話したいこと、やりたいことを通すには、どの支援員さんがいいかちゃんと人を見て選んでいるのです。
私はこの利用者さんの「人に慣れる→信頼する」のプロセスを繰り返し見ていて、
“あぁ〜天ちゃんも一緒か!”と思ったのです。
彼らは、一般的な人より、人に慣れ、信頼して心を開くのに時間が必要です。
でも、やはりそこは障害の有無に関わらず、同じ人間なのです。
信頼関係さえできれば、自分らしく振る舞うことができるようになります。
天ちゃんは、1年生の時の支援級の担任の先生が大好きでした。
4年生になった今でも時々、先生の名前が話に出るほどです。
そこまで大好きで信頼していた先生がいるから、
安心して学校に通えていたのだと思います。
それが、異動で居なくなってしまうと分かった時、
悲しみと不安な気持ちに襲われたのでしょう。
2年生の春に新しい支援級の担任の先生が、家に尋ねて来てくださり、
天ちゃんとしっかりお話してくださいました。
きっとあの時、先生が心配して来てくださって、
安心と信頼が持てたから学校へもう一度行ってみようと思えたのだと思います。
障害があってもなくても、きっと同じなのかもしれません。
時間がかかっても、そばに「安心できる人」がいること。
天ちゃんも、利用者さんも——
大事なのは、そこなんだなぁと感じています。
気づきの本質
これまで読んだ本でも、研修でも、よく言われるのは「環境を整えること」や「ルールを根気よく教えること」。
もちろん、それもとても大事だと思います。
でも——天ちゃんと利用者さんを見ていて思うのは、
その手前に「安心できること」があるんじゃないかな、ということ。
安心って、「どこにいるか」だと思っていました。
でも本当は、「誰といるか」なのかもしれません。
場所じゃなくて、関係から生まれるもの。
そんなふうに、最近そっと感じています。
まとめ
今年4年生になった天ちゃんの担任の先生は、交流級も支援級も、どちらも変わりませんでした。
交流級の先生には、少し苦手意識の言葉が聞かれることもあるけれど、それでも行き渋りがないのは、やっぱり「変わらない安心」の方が勝っているのだと思います。
天ちゃんが小学校に入るまで、天ちゃんを取り巻く人が変わらないということが、
こんなにも有難いなんて考えたこともありませんでした。
天ちゃんと利用者さんが教えてくれたこと。
それは、場所が変わっても、そばにいる人が同じなら、人は安心できる。
逆に、どんなに整った場所でも、慣れた人がいなくなると、不安になるということ。
あなたにとっての「安心できる人」を考えた時、誰が思い浮かびますか?
思い浮かんだ人が、きっとあなたにとっての「変わらない安心」をくれる人なんだと思います。
私はこれからも、天ちゃんや利用者さんの「安心できる人」でいられたらいいな、と思っています。
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